大学時代にアメフト部のマネージャーをしていて、よく部員たちと食べ歩いていました。だから食べることが好きで、自然と就職先も食品業界がいいと思い、マリンフーズに入社を決めました。実は最終面接の時、面接官から「回転寿司は何皿ぐらい食べますか?」という質問に、20~30皿と正直に答えると、一気に緊張していた場面が緩んで、とても朗らかな雰囲気になりました(笑)。いろいろなことを受け止めてくれそうな感じも、入社の決め手のひとつですね。入社後は関西営業部の関西量販課に配属され、大型スーパーのデリカ売場で取り扱う商品を担当するようになりました。節分の恵方巻、ひな祭りなど、みんなの暮らしのイベントに寄り添って、スーパーのデリカ担当者と一緒に商品メニューや売り方を考え、様々な提案をしています。
この仕事が面白いと感じたのは、入社2年目の頃でした。先輩から引き継いで、大手スーパーのデリカ担当になり、寿司や弁当を取り扱っていました。そんなある日、スーパーの担当者から、土用の丑の日向けに「うなぎ」を提案してほしいと相談されました。丑の日まで、あと3ヶ月。普通なら半年は準備期間が必要ですが、時間はありません。それでも「うなぎ」の調達から、加工、販売価格、そして容器にいたるまで、短い時間の中で頑張って、その年の丑の日に販売することができました。担当者から喜ばれ、売上も5倍になりました。そこから、その担当者との間に信頼が生まれ、長いおつきあいが始まったのです。人と人を「食」で結ぶ、この仕事を面白いと感じた瞬間でした。この仕事で大切なのは、お客様のご要望に誠実に応えること。そのためには常日頃のコミュニケーションが重要になってきます。そんなに難しいことではありません。挨拶をするとか、素直であるとか、人としての基本が出来ていれば問題はありません。そして子どもの日や敬老の日など、一年間のイベントを思いながら、どんなシーフードがお客様を「おいしい笑顔」にするのかを考えること。食べることが好きな人にとっては、とてもやりがいのある仕事だと思っています。
メールや在庫状況を確認、今日の商品部会に関する準備をします。
例えば節分の恵方巻に、どんな食材を取り入れるか。スーパーのデリカ担当者をはじめ、他の食材メーカーを交えて、商品開発会議が行われます。特に恵方巻は一年でいちばん力の入るメニュー。準備は夏頃に始まり、年明け2月の節分を迎えます。
担当の大型スーパーの担当者にご挨拶。何気ないコミュニケーションが絆を深めます。
発注確認とお客様からの課題を処理します。